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ビジネスマンだったら必ず行うと言っていい名刺交換。たった数秒の出来事だが出会いを大切にしたいので、一目で覚えてもらえるようなインパクトがある名刺が欲しい。また自分らしさを出して印象付けたい。

小島さんが代表を務める、和のエネルギー株式会社。
再生可能エネルギー関連の企画、コンサルティング・太陽光発電所のメンテナンスを行う会社です。
小島さん一人で運営していますが、様々な社外の人々の繋がりいわゆる横の繋がりによって運営されています。今回こちらの名刺・ロゴ制作をご依頼いただきました。

ロゴデザイン/名刺デザイン

クライアント:和のエネルギー株式会社様

制作期間:30日





■今回のミッションのご依頼の経緯

 

「そういえば、うちの会社名刺がなくなってきたなあ」

小島さんが代表を務める、和のエネルギー株式会社。

再生可能エネルギー関連の企画、コンサルティング・太陽光発電所のメンテナンスを行う会社です。

今回のプロジェクトはそんな小島さんの一言で突然始まりました。

guerrillaが始まり、間も無い頃にふと放たれた一言。

その一言に「是非、デザインさせてください!」と立候補させていただきました。


kojima_wanoenergy
和のエネルギー小島さん



■小島さんからのご要望

 

小島さんとお話しをする中で、出てきた言葉は「ご縁」。


和のエネルギー株式会社は小島さん一人で運営されておりますが、


「自分一人の会社ではあるけれど、周りの人に助けられて仕事をしている」

小島さんはそういったご縁を大切にしていきたいという想いを聞かせていただきました。





さらにヒアリングをしていくとこんな話がありました。


「以前使っていた名刺が、本物の金箔の入った和紙の名刺だった。」


なんでも、その名刺をお渡しすると必ずと言っていいほど話題になるようで

小島さんも気に入っていたそうなのですが、その紙が廃盤になってしまって使えなくなってしまったそうです。



10秒。これは名刺交換にかかる平均的な時間です。

ビジネスマンであれば日常的に行なっている大事な作業。なのに10秒で自分のことを覚えてもらうなんて大変ですよね。

名刺自体にインパクトがあれば話題にもなりますし、内容もよくみてもらえると感じたそうで

そういう名刺が欲しいんだということでした。


ただ、インパクトだけを追い求めてしまうと形だけになってしまいます。

小島さんは「自分らしい名刺を使いたい」という思いがありました。


そういう意味で、社名も「和」を入れるぐらい和を大事にしている小島さんは

本物の金箔の入った和紙の名刺は、インパクトを与えながらも、和紙がすごく自分に合っていると

感じていたとのことでした。



また、和のエネルギー株式会社はロゴがなく、

何かと記事などに掲載される機会があったとのことですが、

ロゴが欲しいと思っていたとのことです。


そちらも合わせて名刺を作っていくことになりました。






■要件の整理

 

上記の想いを含めて要件の整理を行いました。


まず「小島さんらしさ」とはなにか。

そこを定義する必要があると感じました。


小島さんと聞いてまず頭に浮かんだことは、毎日物凄い量の電話をしていること。

仕事の電話から、相談の電話まで毎日50件近くの電話をしているのを見て、多くの人と仕事をしているということが分かります。

つまり、和のエネルギー株式会社は、たくさんの社外の人々の繋がり、いわゆる様々な「横の繋がり」によって運営されているといっても過言ではありません。



また、デザインするにあたって、小島さんの周りの方にもヒアリングを行うと

「シンプル」「飾らない雰囲気」「和風」「誠実」などのイメージが出できました。


そういった小島さんの想いやイメージから余計な装飾はつけず、 シンプルで、小島さんの人柄も表現されるように心がけようと思いました。



■ロゴのデザイン

 

まず最初に行ったのがロゴのデザイン。


和のエネルギー株式会社のロゴを作成するにあたり、

ただ単にシンプルといったテイストのロゴを作るのではなく、

小島さんのたくさんの人の繋がりから成り立っているということを連想させ、

さらに、それらを表現するだけではなく、これからももっとアップデートされながら繋がっていくイメージをコンセプトに込めました。



<ロゴコンセプト>


「無限大の横の繋がり」



人と人との繋がり。

人とものとのつながり。

「つながり」は全て人を介して生まれます。

お客様とのつながり。

社会とのつながり。

人と人が様々な形で繋がることによって

幸せが生まれ、そこに笑顔が生まれます。




ロゴは、「和」と「WA」から連想された文字から、横棒(横の繋がり)を抜いて

これから出会うたくさんの人々の社外を超えた横の繋がりが無限大であることを表現しました。

横棒を抜くことによって、これから小島さんが出会う人々(横のつながり・横棒)によって自由に(無限大に)横棒を増やしていけるという思いがあります。

また、ロゴの色は小島さんの出身地、京都府宇治の名産品、お茶の色でもあり、

エネルギー・自然の緑、会社の名前である「和」をモチーフにした

濃い緑を用いることで小島社長の誠実さとシンプルさ、落ち着きを表現しました。










■名刺のデザイン

 

ロゴが完成したところで名刺のデザインに入ります。


前にも書いたように小島さんの想いやイメージから余計な装飾はつけたくないという思いから

レイアウトでインパクトを出すのではなく、紙を変えることでインパクトを出す方法にしました。



2人で、あぁでも無い、こうでも無いとかなりの数のサンプルを見て

試行錯誤を経て辿りついたのは、

株式会社竹尾さんの「シープスキン」という紙です。




いかがでしょうか、この透け感。

しっかりと透けつつも、素材感があり、

透き通った山の上流水のような洗練された上品な透け方。

これを見つけた時、思わず

「これだー!!」

と心の中で小さくガッツポーズしました。


名刺が透ける紙にすることで、

もらった時に透かしてみたくなるはず。


そうすることで名刺自体にまず興味を持ってもらい、

書いてある情報を見るきっかけになります。




また、小島さんはたくさんの肩書きをお持ちなので、必然的に文字数も多くなっていきます。

しかし、この透け感を活かすためには、できるだけ余計な物を入れないことが重要です。

そこで、ロゴと同じくできるだけシンプルに、文字をできるだけ減らしながら、分かりやすいデザインを心がけました。





個人情報のため、全てをお見せできないのが残念ですが、

かなりシンプルなデザインとなりました。


また、よく見ていただいたらわかると思いますが、

今回さらに、「活版印刷」をご提案させていただき、

文字の印刷に凹凸をつけ、立体的に主張できる名刺になりました。


この紙はただ透けるのではなく、和紙のようにムラがあります。

透けさせるとムラが綺麗に透けて上品な名刺になりました。


この名刺で名刺交換をしたら、かなりインパクトがあるのでは無いでしょうか。








■納品

 

今回いただいたご要望をもとに、

ロゴと名刺を作成し納品させていただきました。


小島さんからは、

「イメージ通りになった!」

と満足いただきました。



情報通信技術が発達し、「つながる」ことが以前より簡単に、便利になった今だからこそ、

ただ単に繋がるのではなく、その密度を高めていきたいものです。

小島さんと和のエネルギー株式会社がこれから様々ないい「出会い」があることを心からお祈りいたします。

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